学童移転・改修プロジェクト 12 【工事記録8】
この土曜日は小学校のPTA活動がありお休みでしたので、日曜日~の様子を更新します。
会長・親方をはじめ、本業と工事の連続にだんだん元気が減衰していく30代~40代の保護者たち・・・
(特に朝イチは元気がありません
)

しかし!
今週は久々の若い力と多くの応援を受け、
自然と元気を取り戻すのでした!
●玄関部解体
この建屋は北側に小さな玄関がありますが、
今後は30人の子ども達が出入り出来るように、
玄関を南側・旧居間に移設・拡張します。
先日作った基礎コンクリートの枠も、平日外しました。
(コンクリ打設日とは打って変わって、とても寒かったそうです・・・)
まずは既存のサッシを除去していきます。

サッシはモルタルに埋もれている為、
壁を取り壊さなければなりません。
ここは玄関の軒のてっぺんになります。

カットラインを引いていきます。
線に沿ってモルタルを切断していきます。





粉じんとゴーグルと汗で線が見にくいです・・・
↑油断すると跳ね返る為、かなり怯えています。


カット部はバールで除去しました。

バールを使うのは、久しぶりすね。
跳ね返りと粉じんに怯えすぎて腰が引けていますが、
切断と解体を2人で進めます。

親方は粉じんくらいでは怯えませんので、
脇でどんどん解体を進めます!

上手に壁を塊で剝がします!

とても器用。
(私は粉々にしてしまい片付けの仕事が増えます・・・)
モルタルの下地になっていた木材もカットし、まずは第一段階が完了。

次は内側から壁を打ち抜きますが、
ここで強力な助っ人が登場しました。




↑この飛散したボードも、もちろん掃除してもらいました。

この木は剥がす、この木は切る、とだけ指示をしてあげる。







佐久サポートセンターさんのお声かけにより実現した、
身内以外の初めてのボランティアスタッフ!
しかも現役高校生ときました!
彼らには、玄関部となる壁を壊して頂きます。

始めは恐る恐る叩いていましたが、

まわりから「若いんだからどんどんやれ!」とゲキが飛びます。
親方も親父達も、
高校生だから~とか、
ボランティアだから~とか、
関係なし。
このあたりから、迷いが吹っ切れた様子でした


2か月前はやる側だったのですが、見る側に立つとやはりひと味違います!

見ていても気持ちいいですね!(親方もこんな気分だったのでしょう)
数十分で壁を除去!

↑この飛散したボードも、もちろん掃除してもらいました。
ここからは少し細かい作業になりますが、

器用な二人ですね、指示を的確に理解し木材をカットしていきます。

当時の木組みを観て「下に叩けば抜けるぞ」と教えてあげれば、
この通り、大人の手は一切なくとも解体出来ます!

親父たちが唯一彼らに勝てないのは、この馬力の違いでしょうか。

大人は「明日のこと」を考えて重いものは持ちませんが、、、
彼らはむしろ鍛えるために率先して運んでくれました!
休憩後、「まだ何かすることはありますか?」
と聞いてくる彼らに対し、
親方も「もちろんあるよー!」
と逃がしません!

ということで石こうボード貼りをしてもらいました。
寸法の図り方、ボードの切り方、二人で悩みながら作っていましたが、

自分たちの力で物が出来上がると、
どんどん作業が進んでいきます。

私たちも、青年の創作の邪魔をしないように、陰で応援しています。
途中、記者さんが取材にも来てくれました。

そうこうしているうちに日も暮れ、高校生たちともサヨナラの時間!
「俺はあそこの建物作ったんだ」と将来役に立つ時がいつか来ますよ。
是非この活動を広く知っていただきたいです!




・・・日曜の朝は会長と親方の二人ぼっちでどうなることかと思っていましたが、
最後はお母さん、子ども、高校生、見学者と大勢の方が顔を出してくださいました。

いつもの親父さんと
「やっぱ子どもが来てくれるとさ、いつもと違ってやりがい出ますよね・・・」と
涙がにじむのでした・・・
●玄関増築
感動してばかりもいられません。
高校生にぶち抜いてもらった玄関は、早々に下地造作に入りました。

まさに建築らしい仕事になってきています。
玄関部が完成するまでは、しばらく封じ込めをしながら作業を進めます。

平日、基礎から柱を組みました。
柱にも、下地が乗るよう細かい造作を加えています。





窓・軒の下地まで姿を現しました!

軒の長さもぴったりです


親方は解体中
「ここの屋根はどうしようかな・・・」
「窓はどうしようかな・・・」と悩んでいましたが、
形を決め、造り上げる姿には恐れ入ります。

未だ扉が付かないので目隠しをして1日の作業が終了となります。
●内装作業
玄関側にあるキッチンエリアですが、
半分は元々お風呂場とトイレでした。

その為、このように天井の高さに違いがあったため・・・
天井は完全に撤去していました。

こちらについても残された柱から下地を新たに設け、
既存の断熱材はそのまま利用、
足りない分を追加しました。

・・・ここまでが今週の活動経過になります。
ここからは残された細かい下地部分を進めていき、
その後内装等の作業になります。
次第に保護者を超えた人たちからの応援が生まれ、
この場所で子育て・地域支援を続ける意義も強く感じるようになりました。
来年度の移転と再会に向け、引き続き応援宜しくお願いします!