学童移転・改修プロジェクト 11 【工事記録7】
先週末~今週平日までの、工事記録です。
丸裸の解体時からは想像も出来ませんでしたが、居住空間が出来てきました。
親方の(優しくも)時に厳しい妥協禁止令に感化され、
保護者、OB、そしてプロの方々が、
造り上げています。
●石こうボード貼りwith大学生
ちびっこ元気クラブ出身の、OB大学生が来てくれました!
長期休暇の時は何かと子どもの相手に来てくれる、頼もしい存在です。
親方の指令で、石こうボードカットを担当。

慣れないミリ寸法での造作指令に、しどろもどろ・・・
ですが、とても賢く息ぴったりな二人なので、単位換算もカットもすぐに習得。
長さを図り、ちゃんとメモをとりながら造作していました。

彼らの作ったボードは、さらにボードを貼る為の下地になります。

コスト削減のために壊さず残した壁も、
資材で高さを合わせ、下地を作っていきます。

壁の裏側は見えませんが、大体の位置を狙って、固定していきます


壁が一通り出来たら、天井部も重ね張りします。

先週の大工おじいちゃんは「天井も一人で貼る」と言っていましたが、
「そりゃ道具が良いから!」と親方に言われ・・・
結局親方を巻き込んで二人で貼ることに



それでも、数分で完成しました。



大学生の作ったボードは、押し入れなどの内壁にも使用されました。



ただの押し入れも、下地が入るだけで見栄えが違います!
●小上がり部 トイレとの境界(壁)の作成
親方が経っている場所はバス・トイレ部ですので、ここは保育スペースとの境界になります。

みんながボードを貼れるよう、急ピッチで壁を作っていきます・・・


ささっと完成!

部屋らしくなってきました!

石こうボード隊がすぐに貼付けを開始し、

バス・トイレスペースの壁下地は完成!

●フローリング貼り(柱避けからの柱避け)
フローリング貼りを進めてきた二人が、非常に悩んでいます。

フローリング材は1枚1枚、クセやサイズが若干異なり、
柱を避けたところで数ミリのずれが判明。
そこでその帳尻合わせをしていきます。

レーザーを飛ばし、本来の真直をマークしていきます。
会長はそれに合わせてはめていくだけですが・・・

ご覧の通り、クセが強く隙間が均等に出ない板が多くあります。


簡易ジャッキで押し込んでいきますが、うまくいきません。
親方が見かねてゴンゴン押し込んでいきます!

押し込んでやっとちょうどいいくらいの隙間になりました。

・・・本来はねだを増やすと貼りやすいそうですが、
最低限の資材と労力で進めている為、無理が生じています

が、どんなに頑張ってもきれいに出来ないときは
見切りをつけることが大事!と実感したのでした・・・
(この妥協は、許してくれました)

お母さんがおやつを持ってきてくださり、現場のみんなも力が出ます!
●養生延長
養生も貼り方が上手くなくしょげていた保護者が居ますので、
親方に養生の大切さを説明してもらいながら、進めます。

シートの下にゴミが入らないようにすることが大切!
養生テープも貼りつつ、露出部も少なくカット。

ここはもっと隙間にしないと逆にはがれちゃうよ~と、指導を受けます。

やはり素人には貼ることの方が向いている・・・と背中が語っています。

でも一度覚えてしまえば、次からは自分で出来る!はず!

養生拡張完了!綺麗な養生は気持ちも良いです。
子ども達へのプレゼントをラッピングしている気持ちですね!
●フローリング貼り 大部屋完成
柱まで残り2列になるまで、進めていき・・・

まずは第一段階として、ここまでで完了です。

ここから先は、
柱のニゲ加工
はめ込み
を同時進行する必要があります。

柱との寸法を測り、

丸ノコ、のこぎり、のみで切断

はめ込んでみて・・・

少しきつかったのでカット

もう数ミリカット
そしてまたはめ込んでみて、確認。
これの繰り返しです。

柱のニゲがぴったり出来たら、
加工したフローリングを差し込んだまま、
スライドさせて・・・いや叩き込んでいきます!


最後の1枚は下からスライドさせて固定。
こうして大部屋のフローリングが完成しました!
●フローリング貼り キッチン完成
キッチンまわりは設備などが入る為、
ところどころ穴をあける必要があります。
ひとつは排水溝。

もう一つは電源ケーブル。

ただ、これらは設備が上に乗りますので、
今までのようなミリ単位隙間調整は不要となります。

さすが大部屋を仕上げた保護者、すぐに完成させてしまいました。


何事も無くついているようですが、
床下は断熱材とねだをよけながら配線が来ていたため、
下地をいじりながらの仕上げ作業でした。
●コンクリート打設
先週作っていただいた枠に、コンクリートを流し込みます。
通常、氷点下を下回るとコンクリートが凍ってしまうので
冬にやる作業では無いのですが、
時間がありませんので決行します。
当日は2月なのに最高17度にもなる絶好のコンクリート日和。
夜間も氷点下にならず、天候にも恵まれました!

再度建設のプロに来て頂くことが出来ました。
本当に有難うございます。

まずはコンクリートを練る為の水を用意します。

砂+モルタルを混ぜ、そこに水を少々加えます。

良く混ざったところで砕石を加え、さらに練ります。

かなり重いお菓子を作ってるイメージです・・・
出来上がったところで、枠に流し込んでいきます。

このままではゴテゴテで均等に流れていません。
そこで職人さんが持参して下さったのは、このマシン。

コンクリートものすごく振動を加え、コンクリートがみるみる流れていきます。

玄関部のコンクリート流し込みは完成!

これまた特殊なベンダーでアンカー用ボルトを曲げていきます。

柔らかいうちにアンカー用ボルトを入れ、
これであとは固まるのを待つのみです!

次は屋内の枠へ流し込みます。

バケツリレーで運び、

同じように流し込みます。

振動を加え、

均して高さを確認。こちらもアンカーボルトを入れて完成です!


●細部造作①
掃除ロッカー兼・・・?
バス・トイレエリアとの壁の横に、きれいな柱が入っていましたが、
ここは掃除ロッカーになります。
ロッカーにしては頑丈な柱ですね・・・

親方がサッとカットした木材を、保護者がガガガと固定していきます。



3面に合板が付きました。

そしてロッカーの上も天板でふさぎます。
こんな感じです。

・・・が、その上からの眺めはこちら。

ここはゆくゆくは登れるようにして、
この梁の間を移動できるようにするしかけが込められています!
完成は後日!
●細部造作②
バス・トイレ
先日打設したコンクリートも乾燥したので、バス、トイレ部を仕上げていきます。

残っていた鉄筋をカット。
ガンガン切断します!
断熱材の下地も入れ、下地を作っていきます。


基礎部を利用して、1面が完成。


●細部造作③
旧押し入れ
この日もなんとプロの職人さんが手伝いに来て下さいました!

ボロボロに見えていた押し入れ部ですが・・・
途中で切れていた柱をつなぎ、なんとかんなを入れて頂いております!

どうでしょうか?この仕上がり!

かんなはここまできれいに出来るんですね・・・

今まで出なかった木くずが生まれました!

こんな経験中々ありませんので
木造住宅で良かったと思います。
本当に有難うございます!
綺麗な柱の入った押し入れを、早々に作り上げていきます。

もう保護者の大半は、ボード加工~貼りまでお手の物です。

親方はその間に木枠を固定していきます。

電源類の取り出し口も、きれいに開けました。

押し入れの下部は、このような感じで仕切られます。
ここからどうなるのでしょうか??

工事の様子はここまでとなります!
サラリーマン、農家、車掌、看護師、板前さん、保育士・・・と、
多様な就労をする保護者も、それぞれの空き時間を見つけて作業を続けています。
移転・改修まで1か月を切りましたが、みんな楽しくなってきた気持ちと、焦りと、
何より子どもと保護者の居場所作りに懸命です。
乗り越えなければならない壁はまだ山積みですが、
引き続き応援宜しくお願いします!
つづく